![クイズ「塗継問題について」](/hs_data/content4/up_img/QA_4.jpg)
第7弾です。
【問題】
塗装時についての問題です。
工程についてお考え下さい。
総2階で面積の大きいALC外壁に、波型模様を付ける為
下塗りとして、微弾性フィラーを
マスチックローラーで塗装しました。
最上階(足場3層目)から塗装し始め、
1周回った後 2層目、1層目と降りてきます。
ちょうど最上階(足場3層目)が終わった所で
昼になったので休憩にしました。
休憩後 2層目、1層目の順番に塗装してきました。
このような塗装をした時
起こると考えられる不具合は何でしょうか?
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【回答】
休憩前と後で塗装した部分に
塗継ぎムラが発生します。
【解説】
マスチックローラーで波型模様に仕上げる場合、
塗装のインターバルに注意しないと塗継ぎ部分で
波型模様の仕上がりに差が生じ、黒い筋状に見えたり、
塗継ぎムラが発生することがあります。
この現象は、特に大きな壁面の塗装において
施工中は分かりにくいが足場を外した後
離れて見た時に、ムラの発生を見つけて目立ってしまうケースがあります。
発生する原因として、表面乾きの状態で塗り継ぐと、
その部分の粘度が高い為、正常なパターンにならずトゲ立ちになってしまい、
この部分で乱反射が起こり黒っぽく見えてしまいます。
この塗継ぎムラは、風が強い・直射日光があたる・気温が高いなどの
表面乾きが早くなる環境においては、より発生しやすくなります。
同様な現象は、艶調整塗料でも当てはまります。
![](/hs_data/Image/mimuro/2263_001-1_1.jpg)
【対策】
塗継ぎ箇所では以下のような対策を取り、
パターン差が生じないよう注意する必要があります。
①塗継ぎにおいて、出来るだけ時間を空けずに塗装するようにする。
特に、ムラが目立ちそうな大面積では、2人、複数人で作業するなど
上下で追いかけながら塗装するようにする。
②風を防ぐ為の養生シートや、直射日光を避ける時間帯に施工するなど
出来るだけ表面乾きしないようにする。
③目地や、キリの良い部分まで通しで
塗装して塗継ぎ部を目立たなくさせる。
④現場の状況により、上記の対応が出来ない場合には、
逆に塗り継がれる個所を十分に乾燥させることで、表面乾きの状態で
塗り継がれるよりは、目立ちにくくすることが出来ます。
但し、①の方法よりは目立つことがありますのでご注意下さい。
いかがだったでしょうか?
塗装時のご参考にして下さい。